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脱力したい時に…ダラッとするのではなくバランスを考えてみては?

こんにちは。
声楽家,アレクサンダー・テクニーク教師
木俣時子です

歌ったり楽器の演奏時に
もっと脱力できたら…

と感じている人によく出会います。

自分自身が苦しかったり
先生や回りの人に言われたことがら

「自分は力んでしまうから上手くいかない」と
考えるのだと思います。

確かにそうかもしれません。

ただ 例えば腕を脱力してぶる下げる様にしたら
ダラットして重くなりますよね。
この重い腕で演奏するのが理想でしょうか?

そうではなく、適度な張りが必要だと思います。
力むのではなく、自然な張りです。

 

張りって何?

最近 アナトミー・トレインに興味を持ち、本の図を見て
「何かすごーい」と思っています。
とても難しくて読むには至らないのですが

筋肉(筋膜)のラインをみると色々なつながりがあって
興味深いのです。

この本では
人体をテンセグリティー構造と考えます。

「テンセグリティー(Tensegrity)」とは、
テンション(tension)張力
インテグリティー(integrity)統合

という言葉から作られた造語です。

 

従来 人の構造
土台の上にブロックを積み上げた建物と同じ様に
 圧縮構造だと考えられてきました。

頭部は胸部の上に、胸部は骨盤の上に、
骨盤は足の上というふうに。

ただ、そこにある軟部組織を取り去ってしまうと
骨格は支えをなくして崩れ去ってしまいます。

軟部組織とは
腱、靭帯、筋膜、筋肉、皮膚、血管などです。

 

   

 

これはうちにあるおもちゃで
テンセグリティの構造です。
(木の棒とゴムでできています)

棒はお互いに触れ合わず
ゴムの張力によって支えられています。

これらの棒がゴムの中に浮かんでいるように、
人間の骨も軟部組織の中に浮かんでいると考えます。

この中のゴムを一箇所を縮めると
全体が変形し、伸ばされる部分もでてきます

人間も軟部組織の一部を短縮してしまうと
構造全体に歪みが出るというわけです。

体のある分が短縮しているのに、
そこではなくそれに影響を受けて
変化している部分に
痛みを感じることもあります。

首が痛いと訴える場合でも、
原因が腰にあると言う場合もあるのです。

ですから体全体の筋筋膜に
バランスのとれたトーン(張り)が大切だと
考えます。


脱力したい時は…

痛みや苦しさなしに
必要な動きをするために
脱力したいのではないでしょうか…

それなら、体全体が
バランスのとれた筋肉の張りを持ったところから
動いて(演奏)みては如何でしょうか?

自分の骨(背骨や手足の骨)は
筋肉などの軟部組織の張力によって
重力と釣り合いをとって浮かんでいる

とイメージしてみてはどうかしら?
(脱力をテーマにしたワークショップをします。詳細はこちら


体全体を考える

アナトミー・トレインでは
1つ1つの筋肉を切り離して考えるのでなく、
全身が たくさんのポケットを持つ大きな筋膜のスーツに
包まれていると考えるそうです。

アレクサンダー・テクニークのでは
「何かをする時に自分全部でやる」という考えがあります。

例えば
親指の安定性に上腕二頭筋が関わっていたり、
腕や足が呼吸に関係していたりします。

私の最近のマイブームは
「口をあける時に頸椎のカーブを思い出す」です。

動かすのは顎関節ですが
すぐ後ろにある頸椎のカーブを思うことで
バランスがとれるのか、響もよくなる気がします。

こんな風に 脱力できないと悩んだ時は

どこの動きをよくしたいのか?
目的を明確にし、部分に執着せず、
全体考えてプランをたてるといいと思います!

脱力をテーマにしたワークショップをします。詳細はこちら

 

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