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自分に役立つ発声、生徒には?声帯周辺の筋肉にはかなり個人差が。

こんにちは。
声楽家,アレクサンダー・テクニーク教師
木俣時子です

人はそれぞれ骨格も筋肉の付き方や強さも違います。
体を楽器とした声楽において

正しい発声法はただ一つでしょうか?

 

金管楽器のアンブシュア・タイプ

私が通ったアレクサンダー・テクニークの学校のバジル先生のブログには

金管楽器のアンブシュア・タイプ
についての記事がたくさんあります。

バジル先生のクラスでも、金管楽器奏者とのレッスンが
この考えに沿って進められ ていることがよくあります。

奏者が 自分のタイプに相応しい「唇と楽器の動き」をすることによって
それまでより高音や低音が出せたり、
出しやすくなったというレッスンを

何度も見ました。

詳しくはバジル先生のブログを読んでみて下さい。

演奏家のアンブシュアタイプ分析 〜

の流れの方向と金管のアンブシュア   など


ざっくり言うとこんな感じです。

アンブシュアとは管楽器の演奏者が、
楽器を吹くときの口の形およびその機能のことです。

研究によると
・唇から外へ流れ出す息の方向が上を向いているか、
下を向いているか
・音程を上昇・下降するときに

マウスピースとアンブシュアが上下どちらに動くか

の二つの指標から、3タイプに分類できるそうです。

 

どのタイプなのかは奏者の身体的特徴により決まり、
別のタイプの奏者のマウスピースの当て方を
模範にしてもうまくいかない。

そしてタイプによって

音域を上がるにつれてマウスピースと唇を
押し上げるのか顎先へと引っ張り下げるか

音域を下がるにつれて鼻の方へ押し上げる か
引っ張り下げるのか という違いが出てくる。

また効果的なルーティーンやエクササイズ
異なるというのです!


先生と生徒のアンブシュア・タイプが違う場合


生徒が先生と同じ吹き方をしてもうまくいかないかもしれない

ということになります…

先生と同じルーティーンエクササイズをしても
効果がでない可能性があるということです。

 

私は上記の話を聞き 驚きショックを受けました。

だって…

金管楽器の話とはいえ
先生のやり方を模倣しても
骨格や筋肉の違いによってタイプが違ったら
うまくいかない場合があるなんて…!

教師にしてみれば、自分に効果のあるやり方を教えても
生徒によっては逆効果になるなんて…!

 

声楽の場合はどうでしょう?

声楽では

楽器を使わない分、自分の体が楽器となるので
骨格や筋肉の強さやつき方などによる影響は
当然あると思います

先生によって発声指導法がかなり異なるのは
先生自身 自分にあった発声法があるからかもしれません。

また生物の進化において声を出すという機能はまだまだ未発達
そのため個人差がかなりあるという話をきいたこともあります。

声を出す機能つまり声帯の周りの小さな筋肉たちの働かせ方
個人差があるというのです。

私は今も歌を習いつつ教える立場でもあります。
自分自身が探求して
「これは役立つ!」という発声の仕方は色々あります。

それを生徒さんに提案することも当然あります。

その時注意したいのは、
その提案によってどう変化したのかを
しっかり観察し、生徒さん自身にも聞いてみて、
柔軟に対応することです。

思った方向に進んでいないと思ったなら
「サラッと次の提案にいく」というのもありです。

また生徒さんが「やりにくい」、
「効果が分からない」と言ったとしても
私からみて良さそうであれば、言葉を変えて
同じ提案をすることもできます。

この言葉というのがとても厄介です。
前とか後ろとか開けるとか閉じるとか上とか下とか…

見えない所の話なので人によって感じ方が違えば
前が後ろ かもしれません。
声帯の周りの筋肉からは感覚のフィードバックがないからです!

先生が教えて下さることが
「いくらやっても上手くいかない。感覚的に理解できない」
「他のお弟子さんは上手くできているのに…」

というこはありませんか?

教わる立場であっても柔軟に考えるといいのかもしれません…

 

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