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歌う時は口を大きく開けた方がいいの?分りやすい動画も紹介!

こんにちは。
声楽家,アレクサンダー・テクニーク教師
 木俣時子です

子どもの頃、音楽の授業で もっと口を開けて!
と言われた記憶がある方も多いのではないでしょうか?

もし、そのことについて考えたいなら
先ず自分がどのくらい口を開けて歌っているかを
鏡や動画で見るといいかもしれません。

意外と思った通りではないかも

小学生の合唱を見ていると
意識して練習しなければ
大きな口で歌ってる子はあまりいません。

歌っているかどうかよく分からないくらい
口が動かない子も結構います。

口をあける って簡単にできそうですが

ある程度の訓練が必要かと思います。


口のあけ方

関節の動きでみると口を開けるには
どこが動きますか?

そう。顎関節ですね。

下顎は頭蓋骨の付属品の様なものです。
(ちなみに上顎は頭蓋骨の一部です
この辺の話はこちら(模型で説明しています)

つまり口を開けるというのは
下顎を顎関節から開くということになります
動きが分かる動画がありました

Temporomandibular Joint (TMJ) Anatomy and Disc Displacement Animation

のところに関節円板(disc)があり
下顎と一緒に少し前にすべり
そこ基点に下顎が回転運動をします。

意識として大切なのは
口を空けようとして下顎を真下に開こうと頑張るのではなく
顎の先やエラの部分は後ろに向って回転するということです。

 

開口筋、閉口筋

 

口を開けるのに使う筋肉

外側翼突筋(下頭)
顎二腹筋
顎舌骨筋
オトガイ舌骨筋
広頚筋 などです。

 

口を閉じるのに使う筋肉
側頭筋
咬筋
内側翼突筋 などです。

 

歌う時 口を大きく開けた方がいいか?

母音音域にもよりますが

音量言葉の明瞭さを出すために

ある程度は開けたほうがいいと思います。

口を開けず響く声を出すこともできますが
自分にはよく聞こえて心地よくても
人にはよく聞こえないということがあるので

上記の動き方向を参考に
どのくらい開けるのがよいか実験し
人にも聞いてもらえるといいですね!

 

上顎は開かないの?

上顎を開けるには
頭蓋骨ごと上を向くことになります詳しくは

あくびをする時など後頭部を
後ろに引くような動きをしてますよね。

高音など意識的に使うといい場合もありますが
使い続けると首をふりながら歌っている様になってしまいます。


口の中を開けるって?

大きな口は開けなくても
口の中を開ければいいと言われたりもします。

分かり易いのは上下の奥歯の間
開ける事だと思います。

とくに の母音がつく語では

それ程口を開けませんが奥歯の間は
指先くらいは開けないと
こもってしまい発音も濁ります。

そんな事したら い行 う行が言えない
という方は 唇や舌を上手く使ってみましょう。

これは コツ の様なもので
あまり教えられていない様な気もしますが

声はかなり変わることが多いです。


口を開ける練習

顎関節はデリケートな場所なので

拳骨を入れたりプラ製のコップを入れたりするのは
危険だと思います。

自分全体(頭のてっぺんや足の裏)を軽く意識しつつ
手で補助しながらゆっくり

下顎を首に近づける方向に動かしてあげましょう。

仰向けに寝てやるのもおすすめです。

 

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