声楽家でアレクサンダー・テクニーク教師
木俣時子です。
毎年私たちの学校に教えに来てくれる
アレクサンダー・テクニークの
トミー・トンプソン先生のレッスンを受けるのも3年めになる
授業で駆られるトミーのストーリーは美しく
私たちを魅了する
「自分は何者なのか？」
誰でも過去の経験、習慣、思い込みによって
自分はこういう人
こういう人でなければならない
という定義づけを知らず知らずのうちにしている
「お母さん」「先生」「日本人」．．．
そんな定義を全部保留にして
今この瞬間の自分に出会う
トミーは深い慈悲の心と
卓越されたワークによって
私がいつもの習慣から抜け出し
一人の人間としてただ
今ここにいることをサポートしてくれる
その体験の深さに気づくことさへ
た易いことではない気がする
自分がこれまでしてきたすべての経験が
今の自分を形作っている
そして周りの人、自然、物 との関わりにおいて
今ここにいる
でも今は今でしかない
始まりもなく終わりもない
始まりもなく終わりもない
なぞかけの様なこの言葉をつぶやいて
いつもの習慣を脱ぎ捨てた時
何もない宇宙の海にただ一人で漂っていた
そこから出てきた歌は．．．
何もつかまる物がなくて
ただ自分の足で立つことしかしようがなかった
この感じが真実の自分に出会うってこと？
と今振り返って思う
いつもそんな風に歌いたい
いつもそんな自分で人に出会っていたい
ああ．．．
♪ｱﾚｸｻﾝﾀﾞｰﾃｸﾆｰｸを使った声楽ﾚｯｽﾝｼﾘｰｽﾞ
①イタリア歌曲を歌って発声を見直そう！
