全式呼吸

こんにちは。
声楽家,アレクサンダー・テクニーク教師の
木俣時子です

前回に続いて呼吸の話です。


膨らんだお腹の中身は?

いわゆる腹式呼吸で息を吸うと

お腹が膨らみますが、中身はなんでしょう?

あたかも吸い込まれた息がお腹に入った様に見えますが...

息を吸う時、横隔膜が働くので、

ゆるんで青い線ののところにあった横隔膜が
収縮し張りが出て、赤い線の様に下がります。

すると腹腔にある内蔵が押されて行き場がなくなり、
お腹が膨らんだり、わき腹やその後ろ辺りが膨らんだりします。

つまり中身は内臓です!


肋骨と横隔膜は接している

前回書いたように(こちら)
肋骨は胸椎(胸の部分の脊椎)と関節でつながり
12本あります。一番下の2本は浮遊肋骨といって
短く、後ろの部分だけで終わっています。

 

横隔膜はこの肋骨の一番下の淵から始まって
テントの様な形をしています。

自分の肋骨の下側の淵をさわって一周してみましょう。
前側は真ん中が高く、両脇は低くなっています。

後側は浮遊肋骨です。

前側よりは平坦な分位置が低くなっています。

横隔膜とは字の通り胸腔と腹腔を隔てており
その上には肺と心臓、下には

テントの中に入り込むように肝臓や胃、膵臓、脾臓、

そしてその下に腸などの臓器があります。

横隔膜を押し下げ、お腹を膨らませる様に息を吸っても

横隔膜が動けば肋骨の下の方は動くはずです。
だって、横隔膜は肋骨についているのですから。


ただ色々な筋肉を使うことによって

肋骨の上の方をあまり動かさず、お腹周りを膨らませて
息を吸うことができます。

これを腹式呼吸と呼んでいるのだと思います。

胸はは膨らましちゃいけないの?

どこまでを胸というのか分かりませんが。

前述の様に、
横隔膜が動けば肋骨の下の方は動くはずです。

腹式と言われている呼吸で
お腹を膨らますということは
横隔膜を押し下げる動きをしてるので
肋骨は動くでしょう。

肺は肋骨の中にありますよね!

横隔膜を使う訓練や実験として、
「胸はあまり動かさずお腹を膨らませる」というのは

ありだと思いますが、実際の演奏では

胸を動かすことを禁止するのは損だと、私は思います

肩で息をする

鎖骨や肩甲骨を持ち上げることでも息は入りますが

これに頼る呼吸は、演奏には適さないの思います。

たくさん吸うには...

常にめいっぱい吸う必要はないと思いますが、
長いフレーズや、フォルテの時には
やはりたくさんの息が必要です。

またしっかりした息の圧力があると、
音(声)は安定すると思います。

色々試しているのですが、

1つの案として

まず息を吸いつつ肋骨を動かしその結果、胸郭が広がり

その後 横隔膜を下げつつもう少し吸います
その結果、少しお腹が膨らみます

使えるところは全部使う 全式呼吸!

肋骨を動かすって?

声楽や吹奏楽器の演奏時には

胸郭は息を吸う時に広げ、それをずっと保つ

と言われることがあると思います。

このことによって吐く息をコントロールできるので、大切なことですが、
保とうというがんばりが

胸や背中、のどまで固めてしまう恐れがあります。

保つというより「肋骨を動かす」という考えで
呼吸し演奏することを練習ちゅうです

肋骨と脊椎の関節の図です。

1本1本の肋骨が回転するような動きをします。
(バケツの取っ手の様な動きといわれます)

接する角度の違いによって

上の方の肋骨は、前方の直径が大きくなり

下の方の肋骨は、側方の直径が大きくなります。
(動画の紹介もある前回のブログ


息をはくときは...

息を吐く時つまり音を出している時は

骨盤底筋群と腹筋群で

下、前後、左右から腹腔をプッシュすればいいと思います。

大切なこと

そして息を吸う時も、はく時も

とても大切なのは、音楽的内容です!!

音楽のイメージを持って吸い込んで、

声や音にのせてはき出すことでないでしょうか...

 

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