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恋をするといい演奏ができる?音楽そのものが持つ心と自分の心と..

 

こんにちは

声楽家,アレクサンダー・テクニーク教師
木俣時子です。

音大生の頃 友達がこんなこと言ってました。

「先生にあなたの歌には真実味がないから、

恋をしなさいって言われちゃった!」

うーん…

確かに、恋をすると日常にはないような

激しい感情や、繊細な心持ちを体験できるので

それを「芸の肥やし」にすることはできると思います。

詩でも文学でも恋愛が題材となっているものはたくさんあります。

そのくらい人の心を動かすものなのでしょう。

例えばオペラの中の恋人への愛の歌を歌うとして

現実の自分の恋人への気持ちをオーバーラップさせて歌った場合


上手くいくケース

・歌う人が湧き上がってくる感情を

歌に生かすだけの技術を持っている。

・感情をコントロールできる


上手くいかないケース

・気持ちが高まったことで喉や体に力が入ってしまい
強い気持ちが怒鳴ったり叫んだりした声になってしまう。

・感情が入り過ぎてコントロールができなくなる


歌う(演奏)時の感情

現実に恋をしていなくても

その音楽や歌詞から感情が湧いてくればいいのだとは思います。

でも 昔ある年配のピアノの先生にこんな話を聞きました。


「一人の生徒さんがバッハの小品をレッスンに持ってきた時
今日は少しへんだな。と感じたそうです。

そして生徒さんが言ったのは
『私この曲がすごく気に入って楽しくてたまりません。

この部分は小川流れのようだしこの部分では風が…』

それを聞いて、どおりで…と思ったそうです。

もともとその生徒さんはそんなにピアノを弾ける分けではなく

一つ一つの音をただ聴く。ということをずっとやってきた生徒さん

だったのです。(私もしばらくその先生に習っていたのですが、

ちょっと「禅」の様なすてきなレッスンなんです。参考記事こちら


随分昔に聞いた話で、その時は
なぜそれがまずいのかよく分かりませんでした。

でもずーと覚えていたのです。

今は分かります。

アレクサンダー・テクニークのトミー先生の話と同じです。

つまりその生徒さんは

《自分の想像を楽しむあまり
今流れている音を聴いていなかった!
今音楽から受け取ったものでなく
過去に受け取ったものと対面してた

ドキッとします。

何回も歌っているからもう知ってる、分かってる!

ここはこういうフレーズ。こういう音。

でもこの思いこみ、定義づけを保留したら…

今この時の自分、この人、この曲

まるで初めて奏でるように…

その準備としてその作品に対する知識、解釈は

当然あっていい分けで、それを土台として

今の自分、今の感性がどう出てくるかというこです。

それが毎回同じだったとしてもそれはいいのです。

恋愛の経験も
その土台となる自分そのものを形成するのに
大切なものだと思います

* * * * * *

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