その曲、何拍子?拍子感を持てばもっと音楽性が高い演奏も!

こんにちは
声楽家、アレクサンダー・テクニーク教師
木俣時子です。

日本人は拍子感に無頓着?

20年以上前になりますが桜井房江さんという
教会オルガニストの大先輩がいらして

その房江先生を囲んでよく勉強会などしていました。
(私も当時市川の教会でオルガニストをしていました。)

房江先生は指揮者 故クルトマズア氏の
奥様 桜井偕子さんのお母様でもあり

非常にエネルギッシュで心理的にも深~いお婆様でした。

私がアレクサンダー・テクニークを勉強している中で
いくつも房江先生が語っていたことと重なることがあります。

今日はその中でも特に先生が大切にされ
何度もお話された 拍子 について考えます。

日本語のアクセント

日本語には強弱アクセントがあまりない。

外人さんが駅名や人名を言った場合
どこかに強い音(アクセント)をつけますよね。
例えば私の名前は トキコ 日本語では

抑揚(音の高低)はありますが
強さは平らに発音します。

でも英語圏の方だと
キコあるいは トキーコ と強調する音を作ります

マクドナルド、コーヒーなど
カタカナ英語が通じない理由の一つは

発音にアクセントがなく平坦だということがあります。

強さが平坦な言語を話している日本人において
「拍子感というものがあまり重要視されてない。
欧米人であれば、なくては話せないくらい
アクセントは当たり前で重要なものなのに」
というのが房江先生の持論でした。

「拍子を大切にして演奏すれば
もっと音楽性の高い(音楽的な)演奏になるのに!」
ととても残念がり拍子というものを教えて下さいました。

拍子を体感しよう

演奏するために拍子分かる には
理論を頭で理解するだけでなく
体で分かる、感じることが大切です。

たとえば 4/4 拍子なら
1,2,3,4 Ι1,2,3,4 と数えます。

全身でエネルギーの流れを感じたいので
歩きながらがお勧めです!

お経の様に一本調子になっていたのでは
拍子の意味が出てきません。

,2,,4 Ι,2,,4

のように1を強く、3はやや強く
足も声ものりよくやってみましょう。

単純に頭を使わず、心配せず
子どもの様に天真爛漫にです。
これだけで楽しい!いつまでもやっていられる!

エネルギーが次から次へと湧いてくる!

そんな風に感じたとき
拍子が体で分かったと言えるんじゃないかなー

何拍子でも同じです。
3拍子だったら、数えてステップを踏んでるだけで
踊りだしてしまいそうです。

4拍子と2拍子の違い

この二つは似ています。
でも同じ曲を4拍子で弾くのと2拍子で弾くのでは全然違う
ということを童謡を例にお話して下さいました。

ある幼稚園で先生がピアノで「ちょうちょ」を弾き
子どもたちがそれに合わせてちょうちょになって飛ぶ動作を
したところ、
その日に限って子どもたちの動きがバタバタしている。

「いつもはもっと上手にひらひら飛んでるのに今日はどうしたの?」
と先生が聞くと子どもたち曰く
「だって先生がそう弾くにー」

さあ 先生はどう弾いたのでしょう?

いつもは2拍子で ちょう ちょと弾いていたので
子どもたちは ひら ひら (1小節に2回)
と腕を大きく動かし2歩あるいていました。

ところがその日は
4拍子で ちょ う ちょ - と弾いたので
子どもたちは ひら ひら ひら ひら(1小節に4回)
と腕を細かく動かし4歩あるいたのです!

つまり先生は拍子を気にせず弾いていましたが
子どもたちは拍子を捉えて動いていたということです。

楽譜を見てみましょう。
確かにおなじ「ちょうちょ」の曲でも
4拍子で弾くのと2拍子で弾くのでは
伴奏も変わってくるでしょうし
違った感じになりますね。

これは分かりやすい例で
必ずしも4拍子にするとバタバタする訳ではないと思います。

ただ曲を演奏する時には楽譜に書かれた拍子を踏まえることは
大切だと思います。

そして拍子だけで楽しい!
踊れちゃう!というある種 原始的で開放された感覚が
音楽を勉強する中で失われ勝ちだなと思うのです。

実際の演奏では

拍子を大切にするからと言って
いつも1拍めが重くなるという程単純ではないと思います。

4拍子でもアラブレーべ(2拍子)の様に捉えることもあるでしょう。
3拍子だからといって必ずしも踊るようではないでしょう。

クイズ 何拍子でしょう

例えばプッチーニのオペラ「蝶々夫人」の”ある晴れた日に”

Re: Renata Tebaldi "Un bel di vedremo"

一番有名な最初の部分と盛り上がる部分(3″06~)は同じメロディーですが
何拍子だと思いますか?

答えはこちら
https://www.youtube.com/watch?v=7a3omY3JZZg

拍子を感じさせず、感情表現たっぷりですね。

最終的にこの様に歌うとしても
ただこれを真似してみても上手くいかないと思います

初めは拍子を踏まえて譜読みをすると
曲が捉えやすく自然に音楽的になると考えています。
プッチーニの曲は拍子が目まぐるしく変わるものも多いですが

作曲家が決めた拍子というものが根底にあることを
分かっていることが大切だと思います。

日本語の歌の拍子感

初めに書いた様に日本語には
高低の抑揚(音程)はありますが
強さのアクセントがあまりないので

平らな方が日本語としてきれいに聞こえることがよくあります。
弱拍でも大切なことばの語頭がきていれば
しっかり出した方がいいでしょうし

弱くしたい助詞などが強拍に来ていれば
強調しない方がいいでよう


拍子が体の中で分かってさえいれば
むしろそれを感じさせない様に歌う方が
いいかもしれません。

アクセントの声(音)の出し方

例えば舞曲の様にはっきりアクセントを出す場合でも
強くした音の音質や方向性が止まってしまう感じだと重くなり

上記の様にエネルギーがどんどん湧いてくる様な
楽しさは味わえません。
これは発声的、技術的な問題でもありますが

ボールをついて、弾んで浮き上がってくる様
拍子感が声が出せるといいんだなー

空気の抜けたボールの様についても
弾まず戻ってこないと
強さは出しても曲が流れていけないと

これは最近気づいたことです。
それにはやっぱり
音楽を感じどう捉えるか
息の使い方が大切だと思います。

体験すれば理解も深まります
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