こんにちは
声楽家,アレクサンダー・テクニーク教師
木俣時子です。
響きのない部屋で声(音)を出した時、
鳴りが悪いためがんばってしまい
後悔したことはありませんか?
何が起こってるのでしょう
例えばピアノの蓋を閉めて(譜面立てもしまってある状態)
で弾いて、手が痛くなったことがあります。
これはどういうことが起こっているのでしょう。
1、蓋を閉めた状態のピアノを弾く
2、いつも通り弾いているのに、いつもの音より小さく聞こえる
3、知らず知らずもっと音が鳴るよう強く鍵盤を押す
4、強く弾いてもそれ程の効果が得られず腕が痛くなる
これらの中でのポイントは 知らず知らず というところでは
ないでしょうか?
人の脳はとても良くできていて
聞こえてくる音が自分が思っているものと違うと
瞬時にそれを改善する動作をさせている
それもほぼ無意識のうちに。
(音が鳴らないので意図的に強く弾こうと思った分けではないから)
その後 手が痛いことで自分のしたことに気付く。
響かない部屋で歌って、喉が痛くなるのも同じことでしょう。
自分に聞こえてくる音に対応して次の音を調整してるのですね。
響く部屋で練習したら...
私の知る限り
昔ながらの小、中学校の音楽室は防音のため響きが悪いです。
家庭科質や会議室の方がずっと響くし
廊下や階段ならもっと響くでしょう。
もし可能なら、そういう場所で歌ってみると
ソロでも合唱でもいつもより上手に聞こえるでしょう。
そして歌っている人も指導者も
(一人で練習してるなら指導者は自分です)
気分がよくなって調子があがってくるのではないでしょうか。
響かない部屋で10言くらい注文をつけて
いろいろ言い過ぎて声がしょぼしょぼになってしまうことが
2,3回でうまくいってしまうかもしれません。
また響きを邪魔する力みなどが気になり
それをやめる方向に進めるかもしれません。
声を息の流れにのせて歌えると楽に声が出ます。
響かない部屋に戻って
さて、いつもの練習室に戻って来たとしましょう。
さっきの いい感じで歌ってみます。
よく響く場所での歌声に比べて、がっかりして
力んでしまうのでは、意味がありませんね。
比べるならこの部屋で歌っていた時の歌声とです。
何か変わりましたか?
違う歌い方をしているでしょうか?
すぐには分らなくても、何度か繰り返してるうちに
気付くことがあるかもしれません。
そういうことって結構楽しいと思うのです。
色々実験してみる。
そのプロセス自体がとても楽しく意義のあることだと思います。
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