こんにちは。
声楽家,アレクサンダー・テクニーク教師の
木俣時子です
今回は呼吸について考えます
腹式呼吸と胸式呼吸
どんな違いがあるの (一般的にはこんな理解?)
・腹式呼吸は、お腹まわりが膨らむ呼吸
深い呼吸で歌や楽器の演奏に適している
・胸式呼吸は、胸のまわりが膨らむ呼吸
浅い呼吸で歌や楽器の演奏には適していない
それは本当?
吸った息は肺に入りますね。
腹式呼吸と言っても息がお腹に入る分けではありません。
肺の動きは、横隔膜や肋骨の動きに支配されています。
今日は肋骨(胸の周り)の動きを見てみましょう。
肋骨のつくり
もし肋骨が鳥かごの様な形の1つの骨だったら…動けないかもしれませんが
肋骨(あばら骨)の後側は
関節を介して脊椎とつながっています。
ですからそれほど大きな動きではありませんが1本1本動けます。
( その動きを肋骨はスウィングすると言うアメリカ人の先生もいます)
また、肋骨の前側 色を塗った部分は
肋軟骨という軟骨なので
力が加われば変形したり、元に戻ろうとしたりします。
肋骨を動かす筋肉
こんな動画をみつけたので筋肉名を日本語にしてみました。ここ
肋骨がその周りの筋肉によって動かされる様子です。
・努力呼吸においての吸気筋
(横隔膜の働きが70%とも言われ
その他は補助筋で主に肋骨を挙上させる筋肉です))
横隔膜、外肋間筋、内肋間筋前部、
上後鋸筋,胸鎖乳突筋、斜角筋、
大胸筋 小胸筋、脊柱起立
・努力呼吸においての呼気筋
内肋間筋後部、下後鋸筋、
腰方形筋、腹筋群
このように、沢山の筋肉の働きにより.肋骨は動きます。
胸の周りが動くのだから
これは胸式呼吸?
それとも横隔膜も
使っているから腹式呼吸?
この分け方はよく考えてみると不明瞭ではないでしょうか?
次回はこの視点から演奏時の
胸周り、お腹周りの動きについて考えます。
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