こんにちは。
声楽家,アレクサンダー・テクニーク教師
木俣時子です
気楽に出せばでる音が
人の注目を浴びてると意識した途端
音程に届かなかったり、割れた音になったり
なんてこと私は何度も経験しています。
人はそれを緊張と呼ぶのでしょう。
前回書いたように(こちら)
そういう音(声)が出るということは、
そうなることをしてるからです。
いったい何をしているのでしょう?
緊張してる時 体には何が起こっているの?
例えば高い音を小さく出さなきゃ!
という刺激に対して起こり安いと思われることを
二つあげます。
① 喉の周りに力が入る…これは分かり易いですね
でもこれを止めるのはむずかしい。
(喉の周りには小さな筋肉がたくさんあって
しかも意図して動かすことが難しいので)
② お腹の周りに必要ない時にも力が入る
音を出す時、息をはくために 腹筋群を使うのですが
それ以外のただ立っている時にも緊張した時には特に
下腹のあたりにキュッと締める様な、引き上げる様な
力が強く入り勝ちになると思います。
すると呼吸のためのお腹の動きの邪魔になると思います。
また、高い音 強い音など たくさんの息が必要な時
腹筋群を使うタイミングがあると思うのです。
さあ!と息を吸う時に使うのは主に横隔膜で
この時には腹筋群はゆるんでいてもらいたいのです。
ここで既にお腹を固めてしまっていると
実際音を出す時に充分には使えません。
緊張によってお腹(特に腹直筋)が
キュキュッと固まることが無意識に起こり
それによっていつもできるはずのことができない
ということがあると思っています。
使いやすい腹直筋
腹横筋
腹斜筋
腹直筋
腹筋は腹横筋、内腹斜筋、外腹斜筋、腹直筋 と
重なっていて前側の表面にあるのが腹直筋です。
表面にあるのでよく見えます。
腹筋が割れるというのはここのことですね
使っている感も分かり易いです。
ですから腹筋を使おうとした時
すぐに反応して働いてくれる様に思います。
でも呼吸にはもっと深層にあって感じ難い
腹横筋や骨盤底にも働いて欲しいのです
働き者の腹直筋が先に働く(収縮)すると
深層の筋肉が動き憎くなると聞きました。
腹直筋には最初少し楽にしてもらって
働く時にはしっかりお仕事をしてもらいたいです。
図の様にとても長~い腹直筋。
恥骨から肋骨の途中まで。
私自身 日常的にも下腹のあたりが、
用もないのにキュッとしていることに気付くことがあります。
それで緩めてあげると腰椎(腰の辺りの軸)に影響が出て
背中全体がフッと楽になります。
演奏時 腹直筋を使うタイミングを遅くすることで、
腹筋群全体が使えるようになり
息の支えが(息の吹き上げ)がしっかりすると
喉は頑張らなくてよくなり
難しいと書いた②も軽減されると思います。
呼吸エクササイズの動画を作りました。よかったら参考にしてくだしね!
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