こんにちは。
声楽家,アレクサンダー・テクニーク教師
木俣時子です。
唐突ですが、火葬場で
「これが喉仏です」と見せてくれる
座禅をしている仏様の姿の様な形の骨,
これは果たして、喉ぼとけの骨でしょうか?
いえいえ、喉ぼとけは
甲状軟骨です。詳しくはこちら
軟骨ですから火葬の際消失してしまいます。
上写真は、第一頸椎と第二頸椎です。
仏さまの形をしているのは下にある
第二頸椎の方で軸椎という名前がついています。
場所は近いけれど喉ぼとけの骨ではありません。
アレクサンダー・テクニークに於いてもこの辺の骨は重要です
アレクサンダー・テクニークとは
私の卒業した学校
BODYCHANCEのページから引用します
F.M.アレクサンダーという19世紀生まれの
オーストラリア出身の俳優が、
自身の声が出なくなってしまうという難病を
克服する過程で発見されました。彼が発見したことはズバリ
『頭の動きが身体の動きを全部決めている』
ということです
頭を固定することをやめれば、
身体が全部うまく働くようになるのです。
******
頭は脊椎の上で動きます。
上写真は頭蓋骨を下から見たものですが
真ん中にある穴が脊椎の一番上と重なります。
関節面と書いた2つの出っ張りと
最初の写真の仏様の両脇のお皿が接点となり動きます。
写真の上が前です。
うなずくという動作
これらのことを踏まえ
うなづく動きについて考えてみましょう。
図1
普通、 頭というと髪の毛がある辺りから上だと
思いませんか? そしてその下が首、背骨というふうに。
この場合、たぶん☆ の辺りからうなずきますね。
図2
でも髪の毛や筋肉を外してみると
首の骨はもっと上の方まであります。
大体 耳の穴や鼻の頭の高さぐらいまで。
☆が頭蓋骨と第一頸椎の接点
AOジョイントとかAO関節と呼ばれます。
頭の動きが起こる場所です。
それでは耳と耳の間に串が1本通ったとして
自分の頭が5kgのお団子になった気分で
小さくうなずいてみましょう。
(いつものうなずきポイントでなくAOジョイント*で)
鼻のアタマ がリードする思うとやり易いです。
ついでにそのまま鼻のアタマがリードして頭を右に回してみましょう。
真ん中に戻してから左も見てみましょう。
どうですか?少し目線が高くなって
回転もしやすいのではないでしょうか?
捜さないで!動くのみ。
私はATを学び始めて一年くらいずっと
首を縦に振ったり、横に振ったりして
AOジョイントを捜してました。でも見つかりませんでした。
位置を知ることは大事です。
『頭の動きが身体の動きを全部決めている』
と考えた時の頭が髪のあるところと思っていたら残念です。
でも場所を知ったなら捜さず動くのみです。
「ここかな?大丈夫かな?」と思うことが固めることになり勝ちです。
みつからないんです。
感覚受容器がないのですね!
歌う時、演奏する時も当然あてはまります
頭を軸の上で固定するのをやめて
バランスをとるような動きができると
とても声がよくなったり、呼吸がしやすくなったりするのです!
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