こんにちは。
声楽家,アレクサンダー・テクニーク教師
木俣時子です。
美しい声(音) と言ったら
どんなことを想像しますか?
私は高校生の頃
弱小吹奏楽部でフルートを吹いてました。
そこで、指揮をしていた先輩が
「一音聞いて、涙がちょちょ切れる様な音が出したい」
と言ってたのを思い出しますが
当時はそんな音にあこがれはするものの
あまり実感がないものでした。
その後音楽を勉強し続ける中でこんな経験をしました。
もともときれいなメロディーや和音が美しいと思うのは
ある意味普通なことですが
ただピアノで音階をゆっくり弾くだけで
「こんなに美しいのかー」と感動したのです。
実験 1
1、ピアノで ド を弾きます。ペダルなしで鍵盤を押し続けます
2、耳をすまします
響がだんだん弱くなっていきますが
「まだ聞こえる、まだ聞こえる…」と
完全に響がなくなるまで聞き届けます
結構長く空間に響いているのが分かると思います。
3、もう一度 ド を弾いて響を聴き
大切に思いそこに調和する様に レ を弾きます。
4、レ の響を聴き同じ様に
ミ を弾きます…
違和感があったら ド レ ド レ と繰り返してみます。
* * * * * *
1つの音の響を聴き、調和する様に次の音を弾くと
音が移り変わる瞬間
何とも言えぬ美しさを感じます。
ピアノだと弾いた音は減衰していきます。
そこは奏者のコントロール外ですね
物理的というか法則というか…
だから美しいのかなーとも思います。
声や管楽器だと息の送り加減で
音の長さや強さや高低など
色々なコントロールができ
それが音楽になるのだと思います。
物理でなく演奏者の意図が表れます。
実験 2
歌や管楽器でメロディーを奏でる時
・前の音の響きを聴き
その響の中から次の音を生み出す
あるいは
・その音の中に次の音への
架け橋になる響が入っていると感じて
次の音を出す
例えば「荒城の月
は〔ソ〕とる〔ソ〕は同じ音なので
は〔ソ〕の音に同じ音程の響
る〔ソ〕を重ねる感じ
(同じ音程が続くとき後の音が低くなり勝ちなので注意!)
る〔ソ〕の響の中に4度高いこ〔ド〕が
入っているのをみつけ
こ〔ド〕に移り
響を大切にしながらもう2度高い
う〔レ〕を歌う。
その響の中に2度高いろ〔ミ〕
が入っているのをみつけ 歌い
その響を大切にう〔レ〕を歌い
同じようにの〔ド〕を歌う
* * * * * *
フルートでこの様に吹いてみたら
日本の笛を外で吹いている様な感じになりました。
歌の場合歌詞があり、言葉によって響の色が変わるし
言葉には意味もあるので
さらに要素が増えますが
苦手な跳躍のところで このアイディアを使うと
上手くいくことが多いです。
よかったら実験してみて下さい!
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