fbpx

high Cを出したいプロのソプラノさん 声帯に注目

”ラ ボエーム”のミミ役で
以前は出たはずのhigh Cがでない!

と慌ててレッスンに見えたソプラノ(歌子)さん。

初見

発声練習で声を聴かせていただくと
高音になるに従い、
どんどん声帯の合わせ方が
きつくなっていくのが聴き取れました。

私としては様子をみるため
少し我慢して上行していきましたが
これ以上高い声を出していくと
かなり声帯に負担がかかってしまうと思い止めました。

問診

私 「今 声を出して頂きましたが、
  自分としては如何ですか?」

どんなレッスンでも私が何か言う前に
この質問をしています。

歌子さん
「音だ高くなるに連れてだんだん苦しくなりました。
これはいつものことですが、色々な先生のレッスンに行っても
なかなかここで止めてもらえません」

私 「そーですか…私にもだんだん苦しくなってる様に
聞こえたので止めました。」

処方箋

声帯はそんなに強く合わせない方が
響きが出てくるし、
今の出し方だと喉を傷めてしまいそうなので
もう少し声帯を薄くつけていきましょう。

図や写真を見ながら喉ぼとけの中の声帯の動きを
ザックリ説明し、
そのイメージを頭の片隅に置いてもらいました。

実践

ホッとした時のように 「フー」という練習をしました。

声を出そうと思わないけど
思わず息と一緒に軽く声がでた時の感じです。

或いははやし立てる時の様に。
音程を意識せず高い声を出します。

軽く音程なしの高音が出るようになったら
音程をつけていきます。

私は声から声帯の合わせ具合を聴き取り
呼吸や口の開け方についても
「試しに こーしてみて」 
と選択肢を提案していきます。

1時間のレッスンで大分声が軽くなり
Aくらいまでは今までより楽に出せる様に
なりました。

その後4回程度のレッスンで
Cが出る様になりました。

 

タイトルとURLをコピーしました