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地声と裏声のしくみ~どうすると地声が出て、どうすると裏声がでるのか

こんにちは。
声楽家,アレクサンダー・テクニーク教師の木俣時子です。

前回は喉頭部分の軟骨や筋肉と
その働きについて書きました。

以下の青字の部位については前回書いています。前回ブログ

「声帯」

           画面をクリックすると動画が見られます

この動画はカメラを入れるところから
取り出すところまで見られ興味深いので
以前にもご紹介したかと思いますが

手前のべろの様なものが喉頭蓋です

その奥に声帯が見えています。
(画面の開いたり閉じたりしている白い部分)

この声帯と呼んでいる部分は

甲状軟骨と,披裂軟骨との間に張られた
左右1対からなるひだです。

ひだの内部は甲状披裂筋の内側の部にあたる

いわゆる声帯筋と呼ばれる横紋筋があり,

声帯靱帯と呼ばれる弾性繊維束におおわれています
つまり外側から

粘膜層声帯靭帯声帯筋という
3層になっているそうです。
〈下図は声帯ひだの断面〉

 

地声と裏声

地声と裏声では振動する部分が異なります

「地声」は声帯筋声帯靭帯が振動し、

「裏声」は声帯の縁のみが振動するとのことです。

初めにご紹介した動画はクラシックの発声による
歌声なので裏声が使われています。

とても速い速度で振動しており
粘膜層がどこまでなのかも分かりません。

左右の声帯は軽く触れるか触れないかぐらいの感じですね。

声帯ひだをピッタリ合わせている動画もありました。

           画面をクリックすると動画が見られます
表題は
「内視鏡で見たミックスボイス、ホイッスルボイス」となっています。

ミックスボイスとは地声と裏声をミックスした様な声で
ポップスでよく使われています。

地声で張るには高くて苦しく、
裏声だと表現として物足りないという時に
しっかりとした張りを持ちながら楽にだせる声です。

人によっても出し方は異なると思いますが、
この動画では左右の声帯ひだを寄せた時に強い声
少し隙間が空いた時には裏声のように抜けた声になっているようです。

クラシックの発声をする時

喉声とか喉を締め付けた声と言われる時は

この声帯ひだの周りに力をかけ過ぎていたり
声帯同志をぶつける様にアタックしてしまうとかいう
感じなのかなと思います。関連記事「喉声をやめる練習」こちら

実際に声を出す時

声帯周辺について色々書いてきましたが

これらのことは知識として
「そーなんだ」「そんな風になってるんだ」と

思う程度でいいと私は考えています。

非常にデリケートな部分なので
故意に操作するのは危険を伴う様に思います。

それより 体全体を考えることをお勧めします。

一番の原動力は息ですね。

ただ喉周りをぎゅっと固めてしまうと
いくら呼吸を送っても通り道がスムーズでなく

その辺の余分な頑張りをやめたとたん
呼吸が上手くいくこともよくあります。

色々な知識が 発声する上で
建設的に役立つといいと思っています

関連記事”声帯を引き寄せる「ベルヌーイの定理」”

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