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発声する時、いつもの癖から抜け出して 真の自分で歌う

こんにちは。
声楽家,アレクサンダー・テクニーク教師
木俣時子です

アレクサンダー・テクニーク トップレベルの
トミー・トンプソン先生のレッスンを受けられることは

とてもラッキーなのだと思います。

2015、2016、2018そして2019年来日の際、
何回かのグループレッスンと、個人レッスンを受けました


習慣から抜け出す

最初の年からトミー先生の語るストーリーには
引き付けられるものがありました。

今年明らかに以前と違ったのは個人レッスンで歌った時です。

いつも少し歌った後、タッチによるワークをしてくれて

その後歌うと声や感触が変わるのですが

今年はその変わり方が明確でした。

先生のタッチにサポートを受けながら
新しいやり方を選択できた気がします。

また右肩に少し痛みがあり、そこにワークしてもらったら

声を出した時そこが振動しているのが分かりました。

先生には「その部分だけが動いていなかったが
今初めて動いた」
と言われました。
一声出した時ピッチが少し上がり、
声を出すことに使うエネルギーが随分減ったと感じました。

先生にも「新しいところで何回も歌えたね。
歌い手の中には
なかなかいつもの習慣をやめられない人も多い」と言われ

「あー最初の頃の私もそうだった」と思いました。

 


アレクサンダー・テクニークで新しい次元に行く

それほど大げさなことではなく

例えば今まで高音を出す時に
胸のあたりをギュッとしてたのが

それをせずに出せたとか…

理由は体制のバランスがよくなったためか
自分を信頼できたためか
色々あると思いますが。

そしてそれは必ずしも本人にとって
心地のよいものでもありません。
長年親しんだやり方と違うから。

でもだんだん構造に即した
無駄の少ない動きの良さが分かるというか
そうでない時の苦しさが分かってきます。

 


真の自分自身である

トミー先生のテーマはいつも

「自分とは何者か?」

「人を見る時 既成概念を脇において
ただその人に出会う」ということ。

生活の中で身についた習慣は真のその人とは関係ない

ATで習慣から解き放たれれば
よりその人らしく、また自分らしくなれる

そこの次元での自分で構築した音楽は
過去のものとは違う。

舞台上での演技や演奏

真の自分でいることができたら

聴衆は魅力を感じるだろう と言う。

その自分というのが 名前もつく前からの自分と

太古の昔から脈々と受け継がれてきた生命体としての自分

その進化の上に人としてデザインされているので
この筋肉はこう使った方がいいという話につながる

何ともまあ壮大なお話。


真の自分で歌う

曲が激しかったりすると

あおられる様に感情的になったりもする

でも作品に耳を傾けないと大切なものを見落とす

書かれた音を全身で奏で
聞こえてくる音に感動しつつ周りは見えてる みたいな…

上手くいった時はそんな感じ…

歌うことを探求することで真の自分が見えてくる気もしている 

 

 

 

 

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