こんにちは。
声楽家,アレクサンダー・テクニーク教師
木俣時子です
本番で気が散ってしまうというピアノの方とのレッスン
初めの部分を弾いてもらった後
私 「どうでしたか?」
生徒 「だんだんに音楽に入っていけるんですけど、
初めのうちは、椅子の高さとか、周りの動きとか
色々なことが気になって、落ち着かないんです」
私 「なるほど…、ところでこの曲を弾くにあたって
やりたいことはどんなことですか?」
生徒「???」
私 「例えば、こんな風に弾きたいとか、表現したいとか…」
生徒 「あーこの曲は左手のリズムが大事でそれを正確に
弾かなきゃいけないんだけど、それが難しくて…
左手がリードできれば右手のメロディーは、そこにのって
流れていけると思うんです」
私 「そうですか…」
客観的に見れば、話がかみ合ってないのが分かりますよね。
生徒さんの口から「これがやりたいんです」という言葉が出てこない!
これ わりとやっちゃうパターンです。
惜しい所までは行ってます。
「左手のリズムが大事でそれを正確に
弾かなきゃいけないんだけど、それが難しくて…」
でもこれはやらなきゃいけないことと、できないことです。
まじめで熱心な生徒さんほどこれはたくさんでてきます。
「体が硬くなっちゃうんです」「表現が苦手なんなんです」
「ここがいつも上手くできないんです」
これはやりたくないことです。
私たちはきっと学校などでそんな教育を受けてきたんだと思います。
「○○してはいけない」という規則の中で
「○○ができていない」という評価を受けて
上達への道の中でも、何がやりたいかは問われない
「それじゃーやりたいことは…」と話合い
「左手はリズムをはっきりリードしていくように弾き
右手はそのリズムにのってメロディーを歌う」
という風にまとまりました。
弾く前にこれを言ってから弾いてもらいました。
私 「どうでしたか?」
生徒 「いいですね!まだ上手くいかない部分もありましたが
随分落ち着いて弾けました。うーん、なんでだろー」
何でだろーって、「やりたいことを明確にしたから」
それだけですけど、とっても大切なことです。
それが明確であれば、気が散ることも減ると思います。
意図として不明確なことば
脱力して、リラックスして弾く(歌う)
きれいに、集中して、
役になりきって
これらは皆、やりたいことではありますが
明確ではありません。
漠然としていて何回唱えてみても
どうしていいか分からないでしょう?!
もっと具体的で自分にピンとくるものをみつけましょう
○○すれば自動的に××しなくなる
この○○するを見つけられるといいですね
いつも同じでなくていいのです。
いろいろ試してみましょう。
一人じゃ見つからないという方はどうぞレッスンにきてください!
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