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歌唱における日本語の発音、母音の発音を変えれば声の響きが変わる!

こんにちは 

声楽家でアレクサンダー・テクニーク教師
木俣時子です。

「美しい声を出したい」と思ったら
要になるのは、響きですね。

声の響きには母音の発音が大きく影響します。

(響きのきっかけを作るのに子音は重要ですが,
子音で声を続けることはできませんから)

発音記号から見る母音の発音

発音記号には国際基準の国際音声記号(IPA)と
それを簡略化して分かりやすくしたJones式の発音記号があります。
私たちが慣れ親しんでいるのは後者です。

以下はウィキペディアからの転載ですが
IPAに準じているので母音の数も多く、知らない記号もあります。

でも,とても興味深いです。

 

f:id:wander1985:20141226171824j:image

前舌母音(まえじたぼいん、ぜんぜつぼいん)とは

の最も高く盛り上がった位置が最も調音される母音
あるいはその位置に近いものも含む。軟母音と呼ばれることもある。

国際音声字母では、
の最高部が最も前で最も硬口蓋に近い母音を [i] と定め、
そこからそのままあごを開いていきもっとも開いた状態である [a]
に至るまでを聴覚印象によって3等分し、[i] [e] [ɛ] [a] という基本母音を定めている。
その4つの母音を第1次基本母音といい、それに対する円唇母音の4つを第2次基本母音という

 

後舌母音(あとじたぼいん、こうぜつぼいん)とは、
舌の最も高く盛り上がった位置が最も後ろ調音される母音
あるいはその位置に近いものも含む。奥舌母音(おくじたぼいん)ともいう。

国際音声字母では、
の最高部が最も後ろで最もあごの開いた状態の母音を [ɑ] と定め、
そこからそのままあごと唇を閉じていき、最も閉じた状態の [u]
 までを聴覚印象によって3等分し、[ɑ] [ɔ] [o] [u] という基本母音を定めた。
その4つの母音を第1次基本母音と呼ぶ

円唇母音(えんしんぼいん、まるくちぼいん)とは、
唇の丸みを伴った母音のことをいう。
母音を調音する際の唇の形にはさまざまなものがあるが
調音音声学では丸みを帯びるか帯びないかで二分割し、
丸みを帯びないものは非円唇母音という。

 

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発音をつくる3要素

私がとても興味深いと思ったのは
前舌とか後舌とかいうのが
舌の一番盛り上がった所の位置だということです。

舌の形状を表すのに、舌先の位置を示すのは分かりやすいですが
「例えば舌の先端を上前歯につけましょう」と言っても
舌をスプーンの様にへこませることもできるし、
スプーンを伏せた様に、盛り上げこともできてしまい、
出てくる音はさまざまです。

どこが盛り上がっているかを示せば舌の形を表せます。
実際、自分の舌がどーなっているかは分かりにくいですが
発声的にも とても大切のことです。
ブログの最後に日本語の母音発音の口の中の図を参照したので
参考にしてください。

・舌の形
顎をどれくらい開くか
・唇をまるくするかしないか

この3要素響く空間の形が決まるので
出てくる音も限定できるのですね。

それでは

イと言ってみましょう。舌の前の方が盛り上げると思います。

イーと言い続けながら、顎を開いていきましょう

舌も声帯や息も同じ、でも出てくる音は
イ エ ア と変化していきますね。

これを聴覚で3等分するというのもおもしろいと思いました。

同じことを唇をまるくすぼめる様にして言ってみると
円唇の母音となり、違う音になります。

動画も作ってみました。

母音の発音を工夫して響きのある声で歌おう

 

日本語を国際音声記号IPAで表す

大辞林 特別ページより

日本語のアは広母音[a]。
国際音声字母では前舌広母音を[a] 後舌の広母音を[ɑ]と書き分けるが
日本語のアはいずれかに決めることはできない。 ここでは印刷の便宜上[a]で記す。

イは前舌の狭母音[i]。

ウは後舌の狭母音で、唇の丸めのない[Ɯ]。 円唇母音[u]とは区別される。
スツズの音節では中舌母音の[Ɯの上に印が付いた記号]。

エは前舌の半狭母音[e]。半広母音[ε]よりは狭い。

オは後舌の半狭母音[o]。微弱ながら円唇性が認められる

****************

となっていいます。
ス ツ ズ など前に来る子音によっても違ってくるのですね。

歌唱における日本語の発音

上記IPAで示されたのは、話す場合の発音で、

クラシックの発声でレガートを重んじて歌う場合

多少違ってくると思います。

例えば イやウ でも
顎はある程度開ける必要があります。

ウやオはしゃべる時より唇を丸くします。

は前舌ではなく全体に平たくするように思います。

前につく子音、言葉、音程によっても違ってはきますが。

いずれも口の中の 息が通り響く場所

しゃべる時より広くしています。

息が通り響く場所(声道)をどう形作るかによって

言葉だけでなく、響き、声の出しやすさ、大きさまでが
変わってくると思っています。

 

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