こんにちは
声楽家、アレクサンダー・テクニーク教師
木俣時子です。
演奏していて、次の跳躍 上がれるか不安!と思うことがありませんか?
思わなかったとしても、跳躍した後の音程が低くなってしまうこと。
大して高くなくても、言葉や音形によってだし難いこともありますよね。
そんな時の対策を考えます。
結論
多くの場合、上れない!低くなってしまう!と思っている高音ではなく
その前に問題があります。
ですから高い音ばかり練習するのはやめましょう。
喉を痛めてしまう恐れもありますし、
何とかしようと苦しい状態で何度も歌うことによって
悪いフォームを習慣付けてしまうこともあります。
注目して欲しいこと
・一つには曲を歌い出す時のフォーム、ポジション。
・そして跳躍であればその踏み台になる方の音に注目しましょう。
有名なアリア「o mio babbino」の初めの跳躍を例に考えましょう。
bel-lo の lo(高いラ♭)が気になると思いますが
まず大切なのは赤丸をつけたbel(低いラ♭)の方です。
この音で余分な緊張があることによって
喉で押してしまったり、体を固めてしまうと次に上がれません。
力むことなく上がれる質の声を出しましょう
その「声の質」についてここで説明するのは難しいですが、
低い音程でも高い響きが多く入っている音色です。
頭蓋骨の上半分が響く感じです。
ただ申し訳ないのですが、これはできた時に分かる感覚です。
「頭に響かせよう」とすると、力が入ってしまうのでお勧めしません。
「頭が響くんだな」は良いです。このことを知っておく方がいいです。
練習例
3度音程くらいで
♪ラ♭ー↑ドー↓ラ♭ー↑ドー↓ラ♭ー↑ドーと
救急車の様に声を出してみましょう。
AーでもO-でも好きな母音がいいですね。
歌うとは思わず、遊びの様に気楽に楽しくです!
音の高低を意識しないために
空中に指で水平線を描くか
平らな所に横線をまっすぐ書きながら声を出すのもおすすめです。
高い方の音からもはじめてみましょう
♪ドー↓ラ♭ー↑ドー↓ラ♭ー↑ドー↓ラ♭ーの様に
どちらがスムーズに声が出ますか?
どちらでもやり易い方から始め繰り返しているうちにを切り替えます。
しーかーしーかー(鹿)と繰り返しているうちに
かーしーかーし(菓子)と聞こえてくる様に。
音を凸凹させずにい直線状に声を出せるバランスを探しましょう。
高い音、低い音、と考えるとどうしても
余分な力が入るので脳をごまかし楽しく!
そしてだんだん音程の幅を広げていきます。
目標は ♪ラ♭ー↑ラ♭ー↓ラ♭ー↑ラー♭が
何事もない様に軽く行ったり来たりすることです。
大声を出す必要はありません。軽い声にしましょう。
ふざけている様に言葉も変えたりして…
そしてbe-lloという言葉にします。
ご自分で色々アレンジして練習してみて下さいね。
腹筋などを固めなければ高音は出せない←ホント?
高い声を出すためには
エネルギーが必要で、体も十分使わなければいけない
これは確かなことなのですが
そう思えば思うほど、力が入ります。
残念ながらそれが、
スーと出るはずの声にブレーキをかけてしまうことは
よくあることです。
かといってエネルギーもなしに脱力ばかり考えても
高音は出せないでしょう。
頭を切り替え遊びます。
高音への恐れ緊張が起こらない状況を作ってあげる。
遊べば自然に必要な動き(エネルギー)は出てくるのです。
出た時の爽快感と不思議な感じ!
何でこんなに楽なのに出てるんだろう?
理由はどうでもいいのです。
その体験を楽しみましょう!
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