こんにちは
声楽家でアレクサンダー・テクニーク教師
木俣時子です。
歌う時にことばが明瞭に聞こえることは
大切なことですね。
特に日本語は皆知っているのに、聞き取れないと
詞の内容が分からず残念です。
子音を立てて!とか
母音をつなげて!とはよく言われます。
私も長年その程度に思っていましたが
アレクサンダー・テクニークを勉強すると
自分や生徒さんたちの動きを観察する様になり
口の中の動きについても
もっと明確にしてあげると
きれいな発音がし易くなると思うようになりました。
上の図は口を閉じていますね。
しゃべる時には舌や軟口蓋を変幻自在に動かしています。
例えば下図のように軟口蓋開けて息を鼻腔に送ったり、
舌の中ほどを天井に当てて息をせきとめたり…
軟口蓋の動きについてはブログにもありますのでコチラをどうぞ
ことばを作る要素
ことばを発音するために動けるのは
どこでしょう?
唇、舌、あご、軟口蓋、頬 ですね!
これらの動きに注目しながら具体的に調べてみましょう
母音 (口の中、表面の形を作り息を通す)
あ
ため息など一番自然に口を開けてだす音かも …
→え
「あ」から「え」にいく時、舌が少し前に来て(唇は横へ)
→い
「え」から「い」にいく時、下顎が上に動く
→お
「い」から「お」にいく時、頬を前に突き出し唇をすぼめる
→う
「お」から「う」にいく時、下顎が上に行く
子音 (母音で息が通っていく道を、
一度せきとめたり、狭めて摩擦音をたてる)
か行(今まで思ってもみない動きを見つけた感動!)
舌の真ん中より少し奥を口の天井につけてから放しながら母音を言う。
(「か」や「こ」の発音時、舌根の押し下げなどによって
声がこもる場合がある様に思います )
さ行
下顎を上顎に近づけ舌も使い息が口や歯に当たる音をさせてから
母音を言う
た行
舌の先の方を上の歯も含めた口の天井につけて
息をせき止め、その後母音を言う。
(タンギングの動き)
な行
舌の前の方を天井につけ、息を鼻に送ってから母音を言う。
は行
息が口の壁や天井に当たる音をさ行より奥で作る。
口の奥は広めになる
ま行
上下の唇を合わせ息をせき止めてから母音を言う。
や行
舌の奥半分くらいを天井に近づけ、
息の通り道を狭めてから母音を言う。
ら行
舌の先を天井につけ息をせき止めてから母音を言う。
わ行
上下の唇を近づけ、唇に息をあててから母音を言う。
以上私が観察した主な動きをあげてみました。
例えば顎が動けば付随して頬も動きますがその辺は省略しました。
゛や ゜がつくとまた違う動きになります。
どうぞ観察してみてください。
人によって微妙に違うと思いますし、
腹話術の技術を考えれば、
一つの音を出すためのやり方は色々あると思います。
発音についてはこちらにも書いてあります。
歌唱における日本語の発音
動画もつくりました。
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