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喉の構造② 舌骨は肩甲骨や胸骨にも筋肉でつながっている

こんにちは
声楽家、アレクサンダー・テクニーク教師
木俣時子です。

回書いたように喉頭は4本の筋肉でを吊り下げられています。

そしてその他にも舌骨の上下にたくさんの筋肉がついています。

(舌骨、顎先から首の方にたどった角にある三日月型の骨です)
甲状軟骨、輪状軟骨は軟骨なので半透明ですが舌骨は骨です。

 

舌骨上筋群


下から見た図と横から見た図 同じ筋肉です

①顎二腹筋(前腹、後腹)《嚥下時に舌骨を拳上し下顎の開口を補助》
②茎突舌骨筋       《  同上  》
③オトガイ舌骨筋 《嚥下時に舌骨を前方に引き下顎の開口を補助》
④顎舌骨筋        《  同上  》

 

 

 

舌骨下筋群

⑤肩甲舌骨筋 舌骨を押し下げて固定、発声時と嚥下最終相で喉頭と舌骨を下げる
⑥胸骨舌骨筋  《  同上  》
⑦胸骨甲状筋  《  同上  》
⑧甲状舌骨筋 舌骨を押し下げて固定、嚥下時喉頭を拳上》

 

                    (参考:プロメテウス解剖学コアアトラス)

 

喉の筋肉から発声を考える

 この様に声帯が入っている喉頭は
色々な筋肉の張りによって一定の場所に収まってはいますが

しっかりと固定されている分けではありません。

ですから「喉が上がってしまう」
なんてことも起こるのですね。

上の図で示した舌骨や喉頭を拳上させる筋肉は
働かせ過ぎたり、硬く緊張してしまうと

いわゆる喉が上がった状態になるでしょう。

あるいは 舌骨を下げる筋肉が弱い場合もバランスにより
喉が上がってしまいそうです

但し 故意に喉を引き下げれば
やはり変化のない硬い音色になってしまうと思います。

 

喉頭が奥に引っ込む

骨格図(横向き)を見ると
半透明の喉頭の軟骨頸椎の間には空間がありますね。

ところが喉頭につながった筋肉が、緊張(収縮)すると
喉頭が頸椎方向に引き込まれてしまうそうなのです。
(喉頭を前に前に出す筋肉はない)

 

すると声帯がある喉頭が動き辛く、
また喉頭の後ろにある咽頭腔が狭められ

声が出しにくい、頑張っているのに出ない、疲れる、こもる

ということが起こるそうです。

 咽頭腔の共鳴は声にとても大きな影響を与えるので

声にとって大きな損失です。

 

 

喉の筋肉は柔軟なことが一番、そのためにできること

喉頭がバランスよく前にあるには喉の筋肉の柔軟さが必要です。

上図の様な筋肉があるのを知っておくことはいいと思います。

声を出しながら、筋肉の場所に触れてみたり

首を色々方向に傾けみるのもいいかと思います。
(デリケートな場所なのでぎゅーぎゅーやるのは危険です)

高い音をだそうとした時
首の動きが止まったら力を入れている証拠です。

意外なのは鎖骨、腕、肩甲骨を持ち上げる動きです。
(肩をすくめた様な)、普通×とされそうなこの体制、

なぜか声が出し易い

レッスン時 生徒さんにやってもらったりもしますし
今ブログを書きながら《アイウエオ》と言ってみても
肩を持ち上げて言った方が響きが増える気がします。
たぶん舌骨下筋などがゆるみ喉頭が動きやすくなるからかと思っています。

もしこの動作をして 何か軽くなったり邪魔がなくなる感覚があったなら

それが実験、探求の始まりです。
腕の力を抜こうとぶらさげて重くすると

脱力した実感は得られますが
下に引っ張り過ぎてしまう場合もあると思います。

 

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