こんにちは。
声楽家,アレクサンダー・テクニーク教師
木俣時子です
本番が近くなってまだ上手くできない所がある時。
どうしても気になってそこばかり
練習してしまうこと ありませんか?
私はあります。アリアの最後の高い音がきまらなくて...
歌う→出た 歌う→出ない
歌う→まーまー
プランも立てますよ。
○○してみよう! 歌う → 上手くいきそう
○○してみよう! 歌う → やっぱり上手くいかない
△△が悪かったのかな、もう一度! 歌う → できた
でも次の日できるとは限らないので また同じことを。
まーこれが練習というものだし、それなりに建設的にやってました。
でも何だかこれじゃ 花占いみたい って思ったの!
その心は...結果に興味が集中!?
できるのか、できないのか それが知りたい!
ちょっとおかしいと 分かってはいるのに…
どこがおかしいと思いますか?
私は歌う時に一番大切なことは
その音が上手く出てるか、指が回っているかではない
と思うからです。
それはもちろん大切ですが、
その高い声や難しいフレーズで何を表現するのか
どうして作曲家がそれを書いたのか
そこが抜け落ちて音だけ出ていてもね~
練習の時もそこを踏まえておきたいのに
「できない」という刺激に囚われてしまう
もし生徒さんがこの 花占い式練習
(つまりその音を出すことに固執した練習)
をしてたなら
「今度のレッスンまでここは歌わないで」
と言う場合もあります。
苦手な箇所はいいフォームで歌うのが難しく、
特に音の高さや音量を追い求めている間に
他の所まで、無理をした声の出し方に
なってしまったのが見える時。
それなら得意な箇所や普通な箇所を練習した方がいい!
その練習が実際歌っていない苦手な箇所にも
良い影響を及ぼす可能性もある。
本番前でも、音を完璧に出すことに捕らわれず
自分なりのThinking を持って練習したいものです。
できるのか できないのか 占うために
練習してる分けじゃないから!!
お客様もそこを聴きに来るわけではない
そういう質の演奏を目指しています…
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