声楽家でアレクサンダー・テクニーク教師
木俣時子です。
高い声はよく出ているのに低い声が鳴らないという方に
時々出逢います。
低い声が苦手と言う人の傾向
ト音記号五線の一番下のミから下の声が
鳴りにくい人がやっていることの1つとして
舌の奥をピンク色の→の方向に押し下げている
言い方によっては「喉を開け過ぎている」
ことが挙げられる様に思います。
低い声を出している時にピンクに塗ったあたりをさわると
ふくらむ様な動きをする場合があります。
これは緑で囲んだ(舌の奥 つまり舌根を押し下げている のだと思います。
舌根の押し下げによる弊害
この動きを上手く使うこともできるのかもしれませんが
低い声を出そうとしてこの様に喉を下にあけ
それによって息通り道が広くなった分、
・ 息が口から出過ぎてブレスが短くなってしまう
・ 声帯が合わない様な息漏れの声になってしまう
・声を前で響かせることがし辛いためこもるし言葉がはっきりしない
・声が揺れやすい
ということが起こるケースを見ます。
私はフルートを吹くのですが
この低音問題は管楽器にも言えることかもしれません。
解決に向けての実験
上記の押し下げをやめるため
・前歯で指の先5mm程度をくわえ、口角を上げて歌う
(言葉は発音しにくいですが気にせず)
・低い音の部分の歌詞をしゃべり、その感じで歌う
(しゃべりに近くするためリズムを多少崩したり テンポを速めたりしてみる)
あまり声にならず、かすれ声のようになってしまう場合
低い音も地声にならない様
高い声のように裏声で出さなければ
という思考が原因だったと話してくれる生徒さんがよくいます。
私もそうですがソプラノの人は中央のミくらいから下は
胸声を混ぜていかないとボリュームがでにくいと思います。
”しゃべり”から入るのはそのためです。
どうぞ試してみてください
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