こんにちは
声楽家,アレクサンダー・テクニーク教師の木俣時子です。
声楽や合唱のレッスンで
上あごをあけて!
あるいは、頬骨を上げる!
みたいなこと言われませんか?
たしかに、有名なオペラ歌手であるこの方も
この方も
頬骨のあたりが出ている様に見えます。
たぶんこの様なことをして欲しい時に
言われる言葉なのだと思います。
何がいいの?
普通の顔で ♪A- と声を伸ばしてる間に
この写真の様な顔になる様 筋肉を動かしてみました。
・声が明るくなった
・響きが口の前の方にきた
私の場合はこの様なことが起こりましたし
合唱を指導していても明るくはっきりした声になる様に思います。
上あごをあけるには…
では、口をあける ということについて考えてみましょう。
「上あご」、「下あご」と言いますが
下あごは、頭蓋骨の附属品のようなものです。①
顎関節がΟの所にあるので動かすことができます。②、③
ところでこの頭蓋骨カラフルでしょう。
頭蓋骨はたくさんの骨が癒合してできているのです。
(それについては以前書きましたのでよかったらこちらを)
でも関節で動くことができるのは下顎だけです。
じゃー上あごは?
上顎は頭蓋骨と一体です。
ですから上あごをあけたいなら、下あごを固定して
上あごが含まれる頭全部で上を向くことになります。④
③
下あごを動かし口をあける
④
上あごを動かし口をあける
つまり歌うにしても食べ物を噛むにしても
上あごを動かすとしたら頭を動かすことになります。
これは高い声を出す時など意図的に有効に使えますが、
言葉を喋るため、その都度5kgもある頭をふるのは
あまり有効とは思えません。
頬骨をあげるには…
頬骨は頭蓋骨写真の目の横の青い部分です。
立体的に出っ張っているのが分ります。
でもこの骨だけを上に上げたり、前に出すことはできません。
上の歌手の方々の様な顔になるには顔の筋肉を動かします。
骨が上がっている分けではないんですね。
「頬骨を上げて!」と思ったら
顔の筋肉に仕事をさせます。
このことを分っていて使えるといいと思います。
表情筋
顔にはたくさんの筋肉があります。
小学生はまだその辺も発達しておらず
速い部分で言葉をはっきり歌うのが難しい場合があります。
顔の表情も大切ですね。内面から出てくるものとは思いますが、
少し筋肉を鍛えてもいいかもしれません。
ヘン顔などして色々遊んでみると楽しいですよ。
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