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上半身を起こす時、使えてますか? 本当の股関節、偽だと呼吸が…

こんにちは。
声楽家,アレクサンダー・テクニーク教師
木俣時子です。

股関節の動きが
呼吸に大きな影響
を与えそう ということは

以前にも書きました。「呼吸と足」 こちら

今日の話題は 偽股関節です。

股関節はどこどこの関節でしょうか?

図1

そう、骨盤と足の関節ですね!

胴体と足の間にある,体の中で一番大きな関節です。

体重を支えつつ立つ、歩く、など様々な動きに
大きくかかわっています。

お辞儀の様に
足の上で胴体を曲げたり伸ばしたりするのも
股関節の仕事です。

ところが、この仕事を別の骨にさせていることが
よくあります。

それを偽股関節と呼んでみました。

二組の連続写真を見て下さい。

A-1
A-2
A-3
A-4


 

 

B-1
B-2
B-3

B-4

AグループとBグループ 違いがはありますか?
偽股関節が働いているのはどちらでしょう?

B群の方は太ももと背中の下の方の角度が
あまり変わっていないのがわかるでしょうか?

股関節の代わりに 腰椎(偽股関節)を使って起きています。

 私は以前はAの様な動きができず…

というか できないということも知らず
背中を反らせていました。

「股関節から起き上がる様」ガイドしてもらった時は
背中を丸めている感じでした。


何かまずいの?

Bでは4(起きた後)になっても反ったまま。
撮影時も
腰にかなり負担がかかり痛かった!

でもこの動きがデフォルトだった私は

立っている時も
腰椎を反り気味にしていました。

つまり立つことに必要ない腰周りの筋肉を使っています。
すると演奏時もそのあたり筋肉が既に仕事中なので、
動きにくく、呼吸がし辛くなる様に思います。

関連記事。「呼吸と足」〈大腰筋と横隔膜

 

エクササイズ

さて、以前の私の様に無意識に
偽股関節を使い腰に負担をかけてしまう方

正座、或いは椅子に座り 丁寧に股関節から
上半身を倒したり、起こしたりたてみましょう

背中に手を当てているとわかりやすいです。

股関節は図1の→の様に球関節です。
球状の脚の骨の上を骨盤が回転するイメージです。

使う筋肉は、股関節の伸展筋で

大臀筋(だいでんきん)とハムストリングです。

背骨が楽な変わりにお尻や腿の後ろ側の筋肉を使います

 

 実験

椅子に座っても、同じ様な動きができますから

AタイプとBタイプをやりながら声を出してみる

・出しやすさ
・声の大きさ、質
・息のつづき具合...

何か違いがでたでしょうか?

私の経験では Aの動きの方が
・声質が柔らかくなる
・上半身全体が鳴る
・喉が楽
の様な違いが出てくることが多いと思います。

*****

いい姿勢、きれいな立ち姿を求めて

背中を 元来の腰椎のカーブ異常にそらせている方は

わりと多いように思います。

興味があれば、実験してみてください

*  *  *  *  *  *

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